実物投影機 F50-8M 活用事例

福岡県立新宮高等学校

数学A( 図形の性質)

先生Comment

授業の要約
数学A「図形の性質」の単元において、平行線と線分の比を利用して 線分の長さや比を求めることができるようになる。
実物投影機とは
  • 小さい物(実物)を拡大して提示できる。
  • 板書の代用をすることが出来る。(静止画に直接書き込める)
  • カメラとして活用することが出来る。  (生徒の様子を映し、リアクションを見たり、録画して動きをみたりする)
以上の3つの機能を授業に応じてうまく活用していくことで生徒の 理解を深めることが出来るものである。

実物投影機を使うことによる生徒の変化
生徒に配付するプリントと同じものを投影し、そのプリ ントに、直接、USBマウスを使って書き込むことができ るため、今何をしているのか、どこに注目すべきかが生 徒にとっても分かりやすく感じたようである。
実物等投影機を今後どのように使用していきたい?
3番目の機能で生徒のリアクションを見るために使用し たり、録画機能を使い、教材作成をしたりしていきたい。 また、複数台導入をして更なる活用をしていきたい。

  • 書画カメラ(AVer)
  • モニター

数学科・情報科 青山貴史先生

 

情報の科学( 音のデジタル化について)

先生Comment

授業の要約
アナログデータからデジタルデータへの変更の方法を確認。その際に、 計算をする機会があったので、計算をエクセルで行った。計算をすると きに、どのキーを押せばいいのかを実物投影機を利用して指示した。
実物投影機とは
授業をスムーズに進めるための物。

実物投影機を使うことによる生徒の変化
電算機室で授業を行うと、教室と違い前で指示をしても見にくい場合が多い。 例えば、キーボードの操作などは、パソコンを持ち上げ て見せるなどは難しく、口で言うのも難しい。その時に、 実物投影機を用いることで、手元を見せることが容易 になり、キーボードの操作説明が行いやすくなった。 他にも、生徒がノートやプリントに書いた意見などを全 体に提示する事が容易になった。黒板やホワイトボード に書く時間が減ることで、授業がスムーズに進むように なった。全体に提示する事がわかれば、ノートやプリント を丁寧に書く生徒が増えた。

  • 書画カメラ(AVer)
  • モニター

数学科・情報科 安部教将先生

 

保健( ストレスの対処法)

先生Comment

授業の要約
ストレスの対処法を考え、実践できるようになる。
実物投影機とは
生徒が書いた学習プリントをそのまま拡大提示するこ とが出来る。

実物投影機を使うことによる生徒の変化
生徒が書いた内容をそのまま提示されるため、深く考 えるようになる。
クラスメイトの考えを明確に知ることが出来るため、 より理解が深まる。

  • 実物投影機(AVer)
  • プロジェクター

保健体育科 山本裕太郎先生

授業で使用されている実物投影機AVerVision F50-8M


  • 800万画素高画質の美しさに 光学10倍ズーム
  • 60fps の なめらかな画像
  • 直感的な操作を可能とした ジョグダイヤを搭ル載
  • PCレスで静止画 書き込みが出来る USBマウス注釈機能
  • フレキシブルアでーム 様々な角度から自由に撮影

和歌山大学教職大学院 教授 豊田充崇

高校の学習指導要領の改訂が進められていますが、やはり小・中学校にならい、高等学校でも「主体的・対話的 で深い学びの実現にむけた授業改善」が求められています。しかしながら、高校での授業はどうしても指導すべき 分量が多く専門的な内容となるため、一方的な知識伝達型授業となってしまいがちです。「主体的・対話的な授業は 理想だが、時間がかかる。試験までに範囲を終えるのは至上命題だ」とおっしゃる先生方が多いのも確かです。

一方、新宮高校の先生らの実物投影機の活用状況からは、学びの主体を生徒にシフトさせていこうという強い思い が感じ取れます。

まず、「数学A」の青山先生は、生徒が解答したプリントに書き込みながら説明することで、板書時間の短縮とよ り生徒目線への転換を図っているといえます。「情報の科学」の安倍先生の授業も、「円滑な授業展開」と「プリン トやノートに記述した生徒の意見の全体共有」のために実物投影機を活用しており、「保健」の山本先生も、生徒の 考えを映し出して、その意見をもとにクラス全体で考えることで、理解を深めるものとして用いています。つまり、 実物投影機で板書や説明の時間を短縮しつつ、その短縮した時間を「生徒らのノートやプリントの共有」にあてるこ とで、考え方や理解をより深めることにつなげているといえます。他者の考え方を自分と比較したり、許容したり、 時にはクリティカルに考えたりすることは、主体的で対話的な授業のはじまりともいえるでしょう。

授業展開を振り返ってみて、「効率的に知識を伝達する場面」と「生徒の個々の学びを全体につなげる場面」を見出し つつ、その時間的なバランスを事前に決めておくという一工夫だけで授業は変わります。 生徒らにとっても、「ストレス フリーなスムーズな理解」と「多様な授業展開による学習意欲の維持」が、結果的に試験の得点にも結びつくはずです。