タブレット・ノートPC 充電保管庫C44i 導入活用事例

大妻中学高等学校 ICT コーディネーター 加藤 悦雄 先生

ー PROFILE ー

  • 2017 年度まで北海道の公立小学校に勤務。
  • 石狩市立紅南小学校勤務時には、総務省フューチャースクール・文部科学省
  • 学びのイノベーション研究指定校研究推進担当。( ~ 13 年度)
  • D-project(デジタルデザイン研究会)北海道を設立し、代表を務めた。
  • 日本デジタル教科書学会理事。
  • Google for Education Innovator などインターナショナルな認定を取得。
  • Apple Distinguished Educator(2008)
  • Intel Teach21CS Senior Master

大妻中学高等学校 ICT コーディネーター
加藤 悦雄 先生

2018 年度より大妻中学高等学校に勤務。ICT コーディネーターとしてBYOD による1人1台タブレットPC 導入と 校内ICT 環境の充実に力を入れている。情報科教諭を兼務。 そういった取り組みもあり、同校の入学志望者数が前年度より増加している。

生徒1 人一台の端末を導入すると、不具合など起きた場合に貸出などのカバーをする予備機が必要である。同校では中学1 年生から高校2 年生までの5 学年、約1500 人の生徒にタブレットPC を1 人一台導入されており、その台数をカバーする予備機が全部で64 台だ。

この予備機が加藤先生の部屋( コンピュータラボ) にあるC44i で充電・保管・管理されている。アバーはこの日、加藤先生を追った。

ー Dr. カトー診療所 ー

Dr. カトー診療所では予備機だけではなく不具合などで持ち込まれた端末もC44i の中に充電・保管・管理されている。不具合があった端末は持ち込まれるとその場で診断され、その日に直らなかった端末は先生へ預け、入院という形で保管される。いわゆるパソコン診療所だ。

ー 授業が終わるとすぐに ー

授業が終わるとDr. カトー診療所にはタブレットPC の不具合や質問・相談などの生徒で行列ができる。診断内容は破損だけではない。インストールの不具合や設定の問題、画面が映らないなど多種多様だ。中には険しい顔をした生徒も、先生の診断によりほっとした様子で帰っていく。さらに、退院するタブレットPC を返却する際には、一人ひとり生徒へアドバイスも欠かさない。同じ過ちを繰り返さず、生徒の考える力も伸ばしてパソコンスキルをあげている。その成果もあって生徒同士が教えあう場面も多々あった。

行列は教室外にまで続くことも…
授業では厳しいと評判の加藤先生も、普段は優しく生徒に大人気で笑い声が絶えない。

ー 生徒には存分に使用してもらいたいから。 ー

文化祭などの動画作成の相談にのることも。生徒が「動画作成を手伝ってください。」と言った後、「やっぱり動画作成を教えてください!」と言い直したところに生徒の自主的に学ぼうとする意識が感じられる。授業だけではなく、端末を有効活用するための指導相談も診療所としてのケアの一つだ。ただ、しまって置くだけでは宝の持ち腐れであり、存分に使用してもらいたいからこそ不具合時にも使用できないことがないよう予備機でカバーしていきたい。そして、限られた時間の中で沢山学んで欲しいという熱い想いが伝わってくる。

この日は新任教員も相談にやってきた。豊富な知識を伝授し、授業のグレードアップに繋げている。また、生徒の下校時間があるため、生徒が作業中に別の生徒の相談にのるなど、同時進行で端末の診療を行っている。

最近は、生徒たちのパソコンのスキルもメキメキ上達し、日々パソコンを使用する頻度が増加。
嬉しいことに使用頻度と比例して故障率や不具合、質問・相談が増して加藤診療所は今日も満員御礼であった…

ー 加藤先生に質問してみました。 ー

  • なぜ、充電保管庫が必要になったのでしょうか?
    ▼タブレットPC を生徒1 人一台の環境にしたため、故障・不具合が起こった際の代替え機もそれなりの数を用意する必要があったから。
  • C44i をお選びの理由をお聞かせください。
    ▼44 台収納できること。インテリジェント充電方法なので、特別な電源確保の心配いらない点がとても良い。
  • 運用方法や管理について教えてください。
    ▼活用事例のような運用を行っている。管理についてはコンピュータラボにてICT コーディネーターや支援員が保守管理している。
  • お困りごとはございますか?
    ▼パソコン室には現在60 台あまりのパソコンが保管されているが、インテリジェントではない保管庫なので電源確保や電気の無駄遣いが発生しているためC44i と交換予定。
  • 今後どのように使用されていきますか?
    ▼できればC44i の台数を増やしていきたい。これから私学も電気の無駄遣いを防ぐ意味でもC44i に全て交換していく方向。