AI自動追尾機能付きリモートカメラ「DL30」で、オンライン授業で感じていた手間を解決
北海道恵庭市立恵み野旭小学校
「DL30」導入のきっかけは、コロナ禍による授業等のオンライン配信
※本内容は、Web媒体に掲載された記事を許諾を得て再編集したものです。
恵庭市立恵み野旭小学校では、AVerのリモートカメラ「DL30」を2021年10月に1台導入した。使い始めて間もない中、優れた機能と使いやすさに高い信頼を寄せる、同校の近藤真司
教諭(研究部長・2年担当)にお話を伺った。
近藤教諭は、これからの学びの場にこのカメラが必要と感じ、自ら学校に要望して購入を実現させた。AVerの「DL30」を「間違いなく素晴らしいと思う」と明言する。導入のきっかけは、コロナ禍によるオンライン配信だった。
「北海道でもオンラインが多くなりました。たとえば、運動会。子どもたちは競技を外で見ていましたが、なるべく教室で見ることになり、ビデオカメラで撮影して校内放送を利用して各教室で見るということをしていました。撮影は先生がカメラに付きっきりの状態。そして『学習発表会』でもオンラインで実施する方針が決まった段階で、運動会と同じように行うか、もしくはパソコンのカメラで撮影する案が提案されました。そこでちょっと待てよと」
それならば、より使いやすいカメラを購入して撮影を行えないか、まずはインターネットで探してみたという。
「広角で、距離があっても撮れるタイプを探しましたがなかなかなくて。知り合いの先生に相談したところ、アバー・インフォメーションを知り、製品を調べてみました」と経緯を振り返る。
その後、アバーのコーディネータと話す中で、広角撮影ができ、距離があっても高精細に撮ることが可能なリモートカメラ「DL30」
と出会う。
「今後のオンライン授業や研究授業などのためにも、1つ良い機器を持っていたほうがいい。ビデオカメラじゃなくて、オンラインに
対応できて広角で撮影できるカメラは"絶対"と推しました」
求めていた機能に加え、AI自動追尾機能など性能の高さが決め手となり、学校の了承も快く得られたという。
「DL30」を使えば、対面に近いオンライン配信が行える
オンライン授業やハイブリッド授業などが特別ではなくなった今、「DL30」は教室の作業負担や心的負担を軽減しながら、理想的なオンライン配信を届けることができるリモートカメラと言える。光学12倍ズーム搭載で、遠くにあるものも高画質で映し出す。ゆがみのないスムーズな動作で、黒板の左右まで全て入れられるような広角撮影から、教師を中心とするような中・近距離の撮影も可能だ。
最大の特長は「AIが人物を自動検知し追尾する」機能で、画角を動かしながら、人も捉えることができる。
自動追尾には2つのモードがある。1つは「プレゼンターモード」で、追尾するターゲットの全身または上半身が画面のセンターに入るように自動的に調整される。ターゲットの変更もリモコン操作で簡単に行うことができる。
そして、もう1つは「ゾーンモード」で、ターゲットを自動で追尾しつつ、あらかじめ決めておいた撮影位置にターゲットが入ると
画角が変わる。プレゼンターモードとは違い、黒板などの共有・配信したいコンテンツに注目させることができる。
ボタンひとつで起動。最初に捉えた人物をターゲットとして追尾するため、特別な設定はいらない。教室の動きに応じてカメラが追いかけてくれるので、教師はカメラの位置や角度などに気を取られることなく、児童の様子を見て回るなど、いつも通りの対面指導をしながらハイブリッド授業も快適に行える。
AIによる滑らかなカメラワークで臨場感があり、リモート先の児童には対面に近い感覚で授業を届けることができる。
パソコンとの接続や持ち運びも簡単、体育館や教室などさまざまな場所で活用が可能だ。
さながら、常駐の腕利きカメラマンといった存在かもしれない。
学校行事と授業のオンライン配信で「DL30」を活用
同校では、劇や歌、楽器演奏などを披露する「学習発表会」がある。6年生の劇の模擬の撮影ではじめて「DL30」を活用したという。
「オンライン配信するために撮りました。学習発表会の本番前の予行演習で、児童公開日を設けて子どもたちに見せる日があります。いつもは体育館に全学年が集まりそれぞれ行うのですが、コロナ禍のため運動会と同様に各学級でも見られるよう、Google Classroomを使って映像を配信しました」
「DL30」を体育館の中央に配置。AIの自動追尾から先生が手動で操作できる設定に変えて利用したクラスもあったという。
操作の切り替えが自在にできることも利点の一つだ。カメラから離れたところでの遠隔操作ができるため、パソコンの画面を見ながらズームを寄せたり、引いたりと、担当の先生は撮影を楽しんでいたという。
授業でも「DL30」を活用した。鮭のセンターで働く職員とZoomを繋いで話を聞くという、地域と連携した生活科のオンライン授業だ。
「教室の正面に置いても、わざと斜めに置いても、このカメラの利点は全体を映せること。しかし、子どもたちが発言する時は大型モニターに向かってしゃべるので、最終的にカメラは大型モニターの近くに置きました。子どもたちの視野にカメラがちょっと入るような位置です。そうすると相手方の講師にとっては、何となく子どもと目が合うような感じるになるため、子どもたちの目線の
先に置くのがいいなと思いました」
「AI追尾機能を使えばラクですし、発表者が入れ替わってもいい感じに動いてくれます。カメラを離れたところに置いても手元のパソコンで映像が見られるのでいいですね」
カメラ位置や使い方など、その時々で最適化を模索している様子の近藤教諭。実践を重ねるごとに効果的な活用法を体得しているようだ。
「あったらいいのに」と思ってた機能が、DL30には全部付いている
3年前までプラハ日本人学校に勤務していた近藤教諭。そこでは1年間ずっとオンライン授業を行っていた。
「こんなに素晴らしいものはなかったので、自分のパソコンのカメラを斜めに置いて自分を映し、黒板も映していました。しかし、それでは文字が小さくて見えないとか、画像が粗いだとか。ですから自分でカメラを近くに寄せたりしながら授業をしていました」
1日6時間におよぶオンライン授業。理科の実験なども全て手元で行った。
「パソコンを2台用意して、1つは段ボールの上に乗せて手元を映す用、もう1つは自分が映る用。『DL30』があったらビューっと手元にカメラを向けたり、また戻したりが簡単にできたのだろうと思います。"あったらいいのに"と思っていた機能がこれには全部付いています」現在、長引くコロナの影響で、保護者が行事に参加できる機会が減っている。
「私は中学生と高校生の息子がいるのですが、小学校の段階で子どもの行事を見ることは保護者にとって大きな楽しみです。行事が対面でできるにはまだ厳しいかもしれないですが、授業やさまざまな発表会など、こうしたICT機器を活用して配信できれば、気軽に見ることができていいだろうと思います」
学び方の選択の自由度が増えてきた中、少しでも子どもたちの学習意欲が上がり、学びやすい環境を提示したいという近藤教諭。ただし、ICT機器ありきではなく、アイテムとして上手く使っていきたいと話す。オンライン授業やハイブリッド授業はもちろん、児童の取り組みや成果を学校外へ発信する機会や、地域社会との繋がりから気づきを得るなど、多種多様な学びの場で、AVerの「DL30」の活用が広がっていきそうだ。
AI自動追尾機能付きリモートカメラ「DL30」とは
AI自動追尾機能付きのリモートカメラ。DL30の自動追尾機能は人物を自動検知して追尾するため、カメラの撮影位置を調整するのに、リモコンやPCをいちいち操作する必要はありません。自動追尾機能を使用すれば、先生が対面授業の時のように教壇で動いても自動追尾して撮影できるため、対面授業をそのままオンライン授業として配信する「ハイブリッド授業」も簡単に行うことができます。
製品ページ:
https://jp.presentation.aver.com/model/dl30