愛知県江南市立西部中学校 - 導入製品:VC520 Pro

教科の本質に迫り、生徒の学びを深める活動時間を増やすためにVC520 Proを活用

実験の様子や生徒の活動、教師の発言など映したい場所をリモコンのボタン操作ひとつでスムーズに切り替えられる

授業風景はノートPCの内蔵カメラで録画をしつつ、タブレット端末でジャムボード(電子ホワイトボード)にスライドなどの教材を映していた岩田教諭。だが、実験では手元にズームして撮りたい。タブレット端末のカメラアプリを立ち上げて、生徒に実験の手順を見せながら解説し録画をしていた。その都度開いていた教材は一度消す必要があったほか、生徒に対しても、その場にいるのに実験をカメラ越しで見せることに違和感を抱いていた。授業の流れを止めず、ズームを自在に操作しながらコンテンツ化したい。その方法を模索した結果、たどり着いたのが授業でのAVer VC520 Proの活用だった。今では事前に映す場所を登録したプリセットを自在に操作して、授業の進行に合わせ、ピンポイントで思い通りの映像を撮りながら授業進行ができている。

授業のコンテンツ化における課題

1ズームしても劣化しない、よりよい画質と画角
授業を収録するための映像だからこそ、画質の高さが一番の検討事項。わかりにくい、でもちゃんと生徒達に見せたいところにズームするから映像の鮮明させにはこだわりたい。
2教師の発言、生徒の発表など、音質にもこだわりたい
授業の内容をコンテンツ化すること、生徒がストレスなく授業を聴講するために、広い教室であっても、誰がどんな発表をしているか漏れなくクリアに撮りたい。
3煩雑な操作性による授業進行の中断
複雑な設定や操作が必要だと授業の進行の妨げになってしまう恐れがある。授業を効率よく進めるために、設定や操作はシンプルなものを選びたい。

AVer VC520 Proの活用で解決!

光学12倍ズーム+広角82度カメラで、広い教室を鮮明に映し出す

伝わりにくい実験の様子は、寄りで映像を撮ってしっかり届けたい。ズームしても映像が粗くならず、大人数が参加する授業内で引きとアップの両方を明瞭に撮れた。

付属のマイク・スピーカーが教室後方の生徒の声をキャッチ

授業はワイヤレスマイクを使って教員が説明。前方の生徒が発言する機会ではマイクを渡し、後方席の生徒には付属マイク・スピーカーで集音することで、生徒が教室内のどこにいても聞き取りやすい声で集音できた。

自動でカメラが録画環境を最適化。授業中の操作もシンプル

カメラがズームや首振りを自動で微調整。加えてズームポジションなどプリセット登録ができるので、頻繁な切り替え操作なしで撮りたい映像を録画。授業に集中することができた。

AVer VC520 Pro 選定のポイント

1ズームしても画質が落ちない美しい映像力

黒板や教師が喋る様子や、生徒の発表など場面場面で寄って撮りたいが画質は落としたくない。

  • 寄りたいものにボタン操作で簡単ズーム
  • ズームしても見やすい鮮明な画質
2広い教室全体をワイドに映せる画角の広さ

生徒が一堂に会する教室全体を隅々まで綺麗に映せる、広い画角のカメラを求めている。

  • 広角で綺麗に映るカメラは他にない
3カメラ+付属のマイク・スピーカーでフレキシブルな利用が可能

授業のコンテンツ化も目的のひとつなので、マイクでしっかり集音して録画したい。

  • 前の座席の生徒には教師とマイクを共有
  • 付属のマイク・スピーカーを教室後方に設置することで、後方席の生徒の発言も集音可能

お客様の声

江南市立西部中学校 教諭 岩田智史 氏

授業をコンテンツ化して、学ぶ機会の損失を防ぎたい

新型コロナウイルス感染症の拡大は、学校現場にもその余波がきていました。幸い教員や生徒に感染者は出ていませんが、近親者に陽性者が出てしまうともれなく生徒も濃厚接触者になるため、2週間登校ができなくなります。 学びたいけれど学べない状況が発生してしまうんですね。 私達教員ができるサポートは、黒板の内容を写真で撮って送ったり、配布したプリントをポストに投函したりで、会うことすらできなくなってしまいます。そうすると他の生徒との間に学習の進みや理解に差ができてしまうんですね。そこで2020年の5月末から、学校の授業をコンテンツ化することが急務になりました。

広い教室での映像撮影と音声収録に最適だった

実は5年ほど前から授業をChromebookで録画して、入院した生徒に届けることをやっていました。当時はDVDに焼いていたので4GBが限界。今は教育者向けに容量無制限のクラウドストレージを使えるため、容量を気にする必要がなくなっています。 そこで、より画素数が高くて映像を綺麗に映せるものを選びたいと思って研究を始めたんです。さまざまなものを調べ尽くした結果、辿り着いたのがAVerのプレミアムWebカメラでした。2020年6月上旬にはAVer VC520 Proを授業に導入し、使用をスタートさせています。

教室全体を映せる広い画角と、映像の鮮明さは他社製品より抜きん出ていました。加えてユニークだったのは、Webカメラの付属品としてマイク・スピーカーが同梱されていたこと。授業のコンテンツ化にあたっては、広い教室のどこにいても、漏れなく生徒からも声を拾う必要があります。このため教室前方の生徒が発言する時は先生のワイヤレスマイクを渡し、後方の生徒の時はこのマイク・スピーカーを活用することで、質問や発言を明瞭に収録することができました。こうした手段が取れるのは、面白い商品ですね。

授業の効率化が、教科の本質を深める授業づくりを実現

プレミアムWebカメラをはじめ、ICTの導入はイニシャルコストがかかるものですが、しっかり払うとリターンが大きいですね。授業の効率が良くなるので、その分生徒には実験や議論の時間など活動のための時間をつくってあげられます。 学校では期限内に終えなければならないことも多く、このような活動はつい二の次になりがちです。でも、こうした機器をフル活用することでもっと教師の仕事が効率化すれば、教科の本質を深める授業づくりができると考えています。

江南市立西部中学校様における、プレミアムWebカメラの活用法

授業のICT化を進める岩田教諭。授業が先生の書いた板書を生徒がノートに書き写すだけの時間になってしまわないよう、だいぶ前からチョークを使わなくなったという。1回の授業は50分だが、最初の10分で授業の導入部分を説明したら、生徒の活動がメイン。実験をしたり発表をまとめるために35分と多く時間を取っていて、総括は5分だけ。 生徒たちが「こういう発見があった」という気づきを得られるような、授業進行を大切にしている。

実際に行われている授業の模様

岩田先生が授業を受け持つ理科の授業でAVer VC520 Proを使用。カメラ本体は教室後方にセットし、授業中はカメラが事前にセッティングしたプリセットによって作動。生徒たちは撮影されている感がないので、集中して授業を受けられる。

理科室は教室の中央に通路が設けられ、その左右にテーブル席がある配置。教卓の正面から誰も座らない直線ができているため、教室後方のカメラが前方中央の教諭まで寄りで撮影ができる。教卓で「こうやってやるんだよ」と説明をする際には教諭の手元だけをズームしたり、プリセット機能を活用してリモコンひとつで、生徒側のテーブル席を順に切り替えて映したりすることも可能。

AVer VC520 Proとは

7~24人規模の大規模会議室に必要な機材がオールインワンになった、プレミアムWebカメラモデル。12倍光学ズームを搭載したPTZカメラに、増設可能なマイク・スピーカーが付属し、さまざまな広さの会議室での利用にも柔軟に対応ができる。ソニー製センサーを搭載し、明暗差の大きい逆光下でも鮮明な映像を映せる「True WDR」機能、IP通信による遠隔アクセス機能を備え、システム管理者と使用ユーザーの双方に最適なWeb会議環境を提供している。

製品ページ:https://jp.communication.aver.com/model/vc520pro