「PTC310U」の導入で、遠隔授業のオペレーションコストの削減と誰もが簡単に実施できる環境を実現

遠隔授業の研究・実践を通じて感じていた、最適な環境構築に向けた課題

  • 慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス
  • 慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス(SFC)は、1990年に開設。 環境情報学部、総合政策学部、看護医療学部の3つの学部、政策・メディア研究科、 健康マネジメント研究科の2つの大学院が設置されており、5,103名(2021年5月現在)の学生が在籍している。 在籍する学生の興味分野も非常に広く、SFCで取り組んでいる研究分野も多岐に渡っている。 また、日本語が話せない海外からの留学生などが、全て英語で単位を取得することができる「GIGAプログラム」など、国際的な取り組みも積極的に行っている。
  • Webサイト: https://www.sfc.keio.ac.jp/

遠隔授業の研究・実践を通じて感じていた、最適な環境構築に向けた課題

多様化した社会に対し、テクノロジー、サイエンス、ポリシーを連関させながら問題解決を図るため、1990年に開設された 慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(以下、SFC)。 環境情報学部、総合政策学部、看護医療学部の3つの学部と政策・メディア研究科、健康マネジメント研究科の2つの大学院が 設置されており、5,130名(2021年5月現在)の学生が在籍している。

SFCでは20年前から遠隔授業をはじめとして、遠隔による大学間の相互連携や、遠隔医療といったインターネットを使った遠隔コミュニケーションの研究・実践に積極的に取り組んできた。遠隔授業の研究や実践に長年取り組む中で、遠隔授業を簡単に実施できる環境を構築し、より良い授業を生徒に届けるためには以下の課題を解消する必要性を感じていた。

遠隔授業の研究・実践に取り組む中で感じた3つの課題

1環境整備と実施に伴うコスト負担 - 導入コストやオペレーションコストを削減する

SFCの教室に設置されていた、従来の遠隔授業用のカメラは高額なもので、さらにカメラ操作に別途コントローラーなどの周辺機器の追加購入が必要であった。また、授業中のカメラ操作のために毎回人員を配置しなければ教員は授業に集中できず、人的コストや負担が大きかった。

2授業の準備や後片付けなど - 機器の接続などの時間と手間を減らす

授業のたびにカメラを持っていき、その都度接続などを行う場合、準備に時間がかかり円滑に授業を開始できないことや、破損や紛失のリスクも考えられる。また、使用後にカメラの後片付けや保管場所への返却など、無駄な時間と手間も発生するため、カメラは教室に常設しすぐに使える状態にしておく必要性を感じていた。

3操作の難しい複雑なシステムではダメ - 誰もが扱える簡単な操作性であることが大切

遠隔授業で従来使用してきた機器は、カメラの他に映像を切り替えるスイッチャーや、カメラ操作用のコントローラーなど、複数機器を併用する必要があり誰もがすぐに使えるものではなかった。システムへのログインやアプリインストールなどが不要で、誰もがすぐに使える、簡単な操作性でなくてはならない。

AI自動追尾リモートカメラ「PTC310U」で課題を解決!

自動追尾機能でカメラ操作するための人員が不要に

講義を行う教員の様子をカメラが自動追尾して撮影するだけでなく、登録していた撮影位置にリモコンのボタン操作ひとつでカメラを自動で素早く切り替えることができます。カメラの操作に手間取ることなく、教員は授業の進行に集中することができます。

リモートカメラを天吊方式で教室に常設し、省スペース化

付属の天吊金具を使用すれば、会議室や教室の天井にも設置が可能。利用用途や利用場所に合わせて、最適な設置方法を選択することができるため、さまざまな場所への設置に柔軟に対応することができます。

複数機器を併用していたシステムをシンプル化し、操作も簡単に

授業を配信するための専用端末の設置や、カメラ操作用の周辺機器も不要。リモートカメラとPCを接続するだけで簡単に使用ができカメラの操作や機能の呼び出しも、付属のリモコンで簡単に行うことができます。

リモートカメラ「PTC310U」の選定のポイント

1教員に自動フォーカスしたり、動く教員を自動追尾で撮影したい

カメラ操作を行う人員が常駐しなくても済むよう、教員に自動でフォーカスしたり、動く教員を自動で追尾することができるカメラを求めていた。

  • AI自動追尾機能は、人物認識により自動追尾・フォーカスを行うことができる。マスク着用時や板書のために後ろを向いても問題なく自動追尾・フォーカスが可能。
2誰もが使うことのできる、簡単な操作性であること

専用アプリのインストールや、システムへのログインなどが不要で、マニュアルが無くても簡単に操作ができるシステムが必要だった。

  • PTC310UとPCをUSBで繋ぐだけで使用可能。カメラ操作や搭載機能も付属リモコンのボタン操作ひとつで、簡単に利用可能。
3教室の邪魔にならない場所に常設したい

設置スペースの問題や、授業のたびにカメラの接続・セッティングを行う手間を解消するため、天吊で常設する必要があった。

  • 製品付属の天吊金具を使えば天井への設置が可能。また、オプション品として壁掛け用マウントも用意されているため利用場所の状況に合わせて、設置場所を調整することができる。

お客様の声

慶應義塾大学 湘南藤沢メディアセンター
マルチメディアサービス担当 田中真紀 氏

従来の機器は、導入に多額のコストが必要だった

慶應義塾大学の6つのキャンパスには、それぞれメディアセンター(図書館)が設置されており、図書館の運営・維持業務を主に行っているのですが、湘南藤沢メディアセンターに関しては他キャンパスとは少し異なり、ビデオカメラなどのAV機器の貸出や教室で使用するAV機器の導入、メンテナンス業務なども行っています。

SFCではコロナ禍以前より遠隔授業に積極的に取り組んでおり、メディアセンターでは必要な環境の整備を行っていたのですが、従来使用してきた機器は授業を撮影するカメラだけでなく、カメラを操作するコントローラーや授業を配信する専用端末、映像を切り替えるスイッチャーなど、必要な機器を一式揃える必要がありました。AVerの「PTC310U」は、これらの周辺機器を合わせて揃える必要がないため、今回は遠隔授業のための機器が未整備だった7つの教室に一度に導入することにしました。

慶應義塾大学 SFC研究所
上席所員 工藤紀篤 氏

誰もが簡単に使え、オペレーションコストをかけずに済む方法を模索

学生時代から研究者となった現在に至るまで、遠隔授業や遠隔医療などの遠隔コミュニケーション分野の研究をSFCで行ってきました。SFCでは20年ほど前より、他大学と遠隔で繋いだり、SFCの教室と他キャンパスの教室を繋いで遠隔授業を行ったりなど、遠隔授業の研究と実践に長年取り組んできたのですが、その中で遠隔授業の際にカメラ操作を行う人員のコストや、機器のセッティング準備に時間がかかる、機器の操作が複雑で簡単には使えない、といった課題を感じていました。

どうやったら少ない人数で、機器の操作や準備に手間をかけず、かつトラブルなく円滑に遠隔授業ができるようになるのか、そしてこうした課題を解消した上で、良い品質の映像を通じて授業を届けるにはどうしたよいのかと、最適な方法について模索してきました。また、使用する機器についてはH.323/SIPだけでなく、Zoom/Webex/MS Teams等様々なアプリケーションが増える中、特定のアプリに閉じない汎用性の高いものである事も重要視していました。

デモンストレーションで好感触を得て、導入を決めた

そんな中、「PTC310U」の発売を知らせるプレスリリースを見て興味を持ち、AVerに依頼して実際に校内でデモンストレーションを実施した結果、課題解決に向けた手応えが得られたため、導入を決めました。AVerのデモ機貸出や製品に対する質問なども丁寧に対応してくれ、製品の納入も迅速だったため、10月の授業での利用開始に間に合わせることができました。

遠隔授業なら教育現場に新しい価値を持ってくることができる

オンラインなら自宅から授業に参加できるだけでなく、遠隔で大学間の相互連携を行うことで我々の大学には無い科目を学生に提供できたり、またその学問の第一人者や海外の研究者に遠隔でゲスト講演してもらったりなども可能です。教室の中だけならできなかったこともオンライン上ならできるので、遠隔授業を通じて教育現場に新しい価値を持ってくることができます。授業の内容をより良いものにしていくためにも、リモートカメラなどの機器をうまく活用していくことがとても大切だと考えています。

慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス様におけるAI自動追尾リモートカメラ「PTC310U」の活用方法

湘南藤沢キャンパスで遠隔授業の際に従来使用してきたカメラは、カメラ操作を行うコントローラーや、映像切り替えのスイッチャー、動画配信に使用する専用端末など、さまざまな周辺機器を併用する必要があり、カメラ操作を行う人員を常駐させる必要があった。「PTC310U」の導入後は、カメラ操作の人員を常駐させる必要がなくなり、また遠隔授業のシステムも簡素化できたためオペレーションコストの削減と、誰もが簡単に遠隔授業を実施できる環境が実現した。

PTC310の設置方法と接続構成

70名~80名規模の4教室、126名規模の1教室、192名規模の2教室、合計7教室に「PTC310U」を導入。教室の天井に天吊方式でカメラを常設し(注:天吊には製品付属の金具ではなく、別途用意したものを使用)、撮影する授業の様子はCisco WebexやZoomを使用し、配信を行っている。教室の天井に常設することで、授業のたびにカメラの接続・セッティングを行う手間を省くだけでなく、設置場所の省スペース化を図っている。

天吊された「PTC310U」へは、LANケーブルで給電(PoE給電)している。「PTC310U」から接続先のPCまでは距離があるためカメラに接続したHDMIケーブルはHDBaseT延長器を経由させて延ばし、HDMI分配機へと接続。HDMI分配機から分岐する1つは、USB変換器を通じてPCへ、もう1つは映像確認用モニターへと出力されている。また、教卓からカメラまでは距離があることから、IRレシーバーを使用してリモコンの受光部を延長している。

AI自動追尾リモートカメラ「PTC310U」とは

AI自動追尾機能を搭載したリモートカメラ。放送業界で使用できる専門性の高いプロ仕様でありながら、簡単な操作性が特徴。AIによる人物自動認知により、人物の自動追尾を可能としている。ストリーミング配信や、録画用コンテンツの制作など、12倍光学ズームレンズと4K解像度で高画質で臨場感のある映像の撮影が可能となっている。

製品ページ: https://jp.presentation.aver.com/model/ptc310u